SEOライティングの技術や経験を高めるとともに資格を取りたい人も多いと思います。資格を取ることでプロフィールに書くことができますし、一定の技術力をアピールもできます。
このページではSEOライティングの資格と検定の内容と費用について紹介します。1万円以上の費用がかかるものが多いですが、取れるものから取得して行くと良いでしょう。
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SEOライティングの資格・検定と費用一覧
SEOライティングの資格・検定の名前と費用をまとめました。
資格・検定名 | 費用 |
---|---|
SEOマーケティングアドバイザー | 10,000円 |
SEO検定 (ダウンロード学習コース) | 4級(12,000円) 3級(14,000円) 2級(18,000円) 1級(20,000円) |
WEBライティング技能検定 | 32,000円 ※検定講座料金 6,000円 ※受験費用 |
WEBライター検定 | 3級(無料) 2級(10,000円) 1級(25,000円) |
WEBライティング能力検定 | 13,500円(学生割引あり、中高生・大学・短大生は半額の6,750円) |
認定SEOコンサルタント | 150,000円 |
日本語検定 | 5~7級(1,800円) 4級(2,500円) 3級(3,800円) 2級(5,300円) 1級(6,300円) |
ビジネス著作権検定 | 初級(5,100円) 上級(8,000円) |
「認定SEOコンサルタント」は非常に高額ですが、他の資格は1万円前後や2~3万円ほどになっています。費用と内容に応じて取れるものから進めて行くと良いでしょう。
SEOライティングにおすすめしたい8つの資格・検定、習得内容を詳しく紹介していきます。
SEOマーケティングアドバイザー
資格・検定名 | 費用 |
SEOマーケティングアドバイザー | 10,000円 |
SEOマーケティングアドバイザーは、『どのように対策すれば検索エンジンで上位表示されるかのノウハウを提供する資格』です。
資格取得後はSEO及びWEBマーケティングのアドバイザーとして活動できます。もちろん自身が運営するサイトにも大いに生かせます。
SEOマーケティングアドバイザーとはSEOに対しての深い理解、またWEBマーケティングに対して一定以上の知識を持ち、SEO及びWEBマーケティングのアドバイザーとしてプロフェッショナルな視点を持つ人へ認定される資格です。
引用:SEOマーケティングアドバイザー SEO資格検定
資格取得後は、自宅やカルチャースクールなどで講師活動ができます。
日本デザインプランナー協会が主催しており、SEOの基礎知識はもちろんWEBマーケティング市場についても深く学べます。
資格を習得した後は講師として活躍することも可能で、ただ学んだことを伝えるだけでなく、顧客ごとに的確なアドバイスをすることが求められます。
受験資格は特にありませんが、専用のテキストは市販されていません。できれば通信講座用テキストを購入して対策した方が、スムーズに習得できます(合格基準は70%以上)。
費用も比較的リーズナブルですし、まず初めに取るSEOライティングに関する資格としてチョイスするのも良いでしょう。
試験日は2・4・6・8・10・12月の年6回開催されており、在宅受験が可能な点も大きなメリットです。
SEO検定
資格・検定名 | 費用 |
SEO検定 (ダウンロード学習コース) | 4級(12,000円),3級(14,000円),2級(18,000円),1級(20,000円) |
一般社団法人全日本SEO協会が主催する検定で、「検索エンジン上位表示の最新技術を学ぶ」ことを目的としています。
- 4級:SEOの基礎知識
- 3級:キーワードリサーチと内部要因最適化
- 2級:コンテンツSEOと外部要因最適化
- 1級:ソーシャルSEOとモバイルSEO
4級~1級まで4段階あり自身のレベルや求めるスキルに合わせて習得できます。特に4級はSEOとは?という根本から学べるので、最初に取る資格としても最適です。
3級→2級→1級と級が若くなるにつれ、専門的な知識や日々変わっていくSEOへの具体的な対策などをより深く学び難しくなっていきます。
しかし級に準じたテキスト・講座があるので、きちんと勉強すれば習得は容易です(2018年度の1級の合格率は89%)。合格の基準は80問ある問題のうち、8割をクリアすればOKです。
どの級もテキストだけよりも、テキスト・講座料、合格ドリル・過去問・受験料1回分・認定料金などがすべて含まれた<ダウンロード学習コース>を購入した方がお得です。
テキスト・ドリルは電子版なので移動時間にも効率よく勉強できますよ。
WEBライティング技能検定
資格・検定名 | 費用 |
WEBライティング技能検定 | 32,000円 ※検定講座料金、6,000円 ※受験費用 |
WEBライティング技能検定は、一般社団法人日本クラウドソーシング検定協会が主催する民間の資格です。文章を書く人(ライター)の技能の測定を目的として、2015年から始まりました。
検定講座に含まれるテキストは基礎編・実践編の2種類で、特に基礎編はWEBでライティングするとはどういうことなのか、またクラウドソーシングでのビジネスマナーなど(かなり)初心者向けの内容です。
実践編でも「句読点や文法・読みやすい文章の表現」といった内容なので、これから在宅ライターで始めたい等‥ライター未経験者には特におすすめです。
注意したいのが、32,000円のWEBライティング検定講座を受けた人のみ受験資格が与えられるということです。
受験費用は6,000円で合格証の発行に3,000円が別途必要なので、合計41,000円ほどかかります。
検定に合格後は、『WEBライティング実務士』という資格が貰え、この資格を持っていることでランサーズやクラウドワークスなどで用意されている特典を受けられます。
WEBライター検定
資格・検定名 | 費用 |
WEBライター検定 | 3級(無料),2級(10,000円),1級(25,000円) |
WEBライター検定は、クラウドワークスのサイト内で受験が可能なスキル検定の一種です。3級~1級まで3種類あり、3級は無料で何度も受験できます(合否に関わらず、14日経過後)。
- 3級:WEBライティングの基礎的な知識
- 2級:構成案に基づいて、読み手の心を動かす文章を作成できる実務能力
- 1級:構成案の作成も含めた高品質な記事作成スキル
3級→2級→1級の順に難しくなり、3級が一番簡単と思いきや‥なんと合格率は5%以下という低さです。クラウドワークス公式サイトにも高難度の検定と記載されていました。
3級と言えども、全く勉強せずに受験するのは無謀すぎると言えます。
テキストなどは無く、用意されている事前講義動画を見て学びましょう。この講義動画で説明されていることの応用が、試験内容として出題されます。
YouTubeなので何度でも繰り返し見ることが可能なので、自分が苦手とする部分は重点的に対策をしましょう。3級に合格した後はスキルアップのために、2級→1級と挑戦してみてください。
特に1級の取得者は2021年5月現在でも非常に少ないため、持っていれば仕事の受注率も増えやすいようです。
WEBライティング能力検定
資格・検定名 | 費用 |
WEBライティング能力検定 | 13,500円(学生割引あり、中高生・大学・短大生は半額の6,750円) |
2つ前のWEBライティング技能検定とかなり良く似た名前ですが、日本WEBライティング協会という全く別の組織が主催しています。
2012年に始まった昔からある検定で、サイバーエージェントやアシックス商事・マイナビなど有名企業も数多く受検しています。
WEBライティングが初級~中級者向けの内容で、3級は最低限のスキル・2級は充分なスキル・1級は高度な仕事にも対応できるスキルの取得が目的です。
他の検定と違うのが、このWEBライティング能力検定は<1~3級まで出題される問題は全く同じ>である点です。
点数によって級が振り分けられる形で、80~88点であれば1級・70~79点なら2級・53~69点なら3級として認定されます。53点以下は資格無しなので、再度受検し直しましょう。
オンラインでの受検は不可で、全国17か所に設けられている会場に出向く必要があります。
検定費用は13,500円。1級の合格を目指す人向けに、DVDと論文の添付サービスが付いた19,800円のセットも用意されています。
認定SEOコンサルタント
資格・検定名 | 費用 |
認定SEOコンサルタント | 150,000円 |
一般社団法人全日本SEO協会が開催するスクール養成講座を受けて、試験や審査に合格すると取得できる検定です。
認定SEOコンサルタントになるための学習カリキュラムは3か月間で、東京校もしくは大阪校に通学するor自宅でダウンロード学習するかのいずれかを選択できます。
自宅であれば毎月1回4時間の授業でOK、実際の授業にも追加料金なしで参加できます。
認定SEOコンサルタントは1~4級まで4つの級に分かれていますが、カリキュラムの3か月間で“すべての級を受検し合格”することを目指します。
1~4級すべて受検→合格で終わりではありません。さらに卒業課題の提出そして認定審査をパスすることで、ようやく認定書や認定ロゴなどが付与されます。
ですので費用は15万円と、紹介している検定の中では最も高いです。
SEO・コンサルティング技術ともに、代表理事を務める鈴木将司氏がすべて回答してくれるとのこと。予算が合う方は是非おすすめです!
日本語検定
資格・検定名 | 費用 |
日本語検定 | 5~7級(1,800円),4級(2,500円),3級(3,800円),2級(5,300円),1級(6,300円) |
日本語検定は文部科学省が後援している検定で、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。正しい文章や言葉、文字を改めて学び直すのにおすすめです。
1~7級まで細かくレベル分けされており、7級~4級は小学校~中学校卒業レベルと簡単です。
3級が高校卒業~社会人基礎レベル、2級なら大学~社会人中級レベル、1級は社会人上級レベルです。
WEBライティングする以上は、正しい日本語を書くことが大前提です。まずは一般的な平均レベルとされている、3級からトライしてみましょう。
試験は6つの領域(敬語・文法・語藁・意味・表記・漢字)から出題され、これらすべてで50%を満たしていることが条件です。
くわえて級別に総合得点率が設定され、3級は70%・2級は75%・1級は80%以上正解することで、合格です。
日本語の基礎知識やルールなどを深く学べるので、習得後はブログや記事など実戦ですぐに生かせるのも大きなメリットです。
テキストはAmazonなどネットでも入手でき、比較的安価です。
ビジネス著作権検定
資格・検定名 | 費用 |
ビジネス著作権検定 | 初級(5,100円),上級(8,000円) |
最後に紹介するビジネス著作権検定は、著作権について基本的理解・実際に対応できる応用力なども測る「国内唯一の資格」です。
記事やブログなどで使用する画像・写真などは一歩間違えれば、著作権を侵害しているとして(画像・写真元から)訴えられかねません。
WEBライティングは文章を書く能力だけでなく、こういった著作権に関しての知識も必要です。
コンサルティング会社などはこの資格を重視しているので、持っていると大きな武器になるでしょう。
レベルはBasic・初級・上級の3種類で、合格基準は得点率で決定です。Basicと初級は65%以上・上級は70%以上です。年齢や学歴など受験資格に制限はありません。
このビジネス著作権検定の上級合格者は、国家資格の知的財産管理技能検定1級ならびに2級の受験資格が得られます。
SEOライティングで資格を取る時の注意点
SEOライティングの資格や検定はいくつかありますが、以下の点に注意しながら、取得する資格を選びましょう。
講座やセミナー動画付きの資格がおすすめ
資格では、講座やセミナー動画などの勉強する教材などがセットになっている資格がおすすめです。
- SEO検定:テキストがPDFで学べる
- WEBライティング技能検定:ヒューマンアカデミーの講座がセット
- WEBライター検定:セミナー動画付き
- WEBライティング能力検定:PDFで教材が学べる
これらの資格や検定は講座やセミナーなどがセットになっています。教材を別々で購入する資格よりも、セットになっている資格を取ると勉強しやすいです。
合格者特典でクラウドソーシングに登録できる資格が便利
WEBライティング技能検定は、合格するとランサーズやクラウドワークスでの活動を後押ししてくれる「WEBライティング実務士 合格特典」がもらえ、仕事の応募で採用されやすいメリットがあります。
このような特典のある資格は、次につながりやすいのでおすすめです。
SEOライティングで資格を取るメリット
SEOライティングでは資格を取ることでいろいろなメリットがあります。特に初心者のライターさんは、勉強や経験を兼ねて資格の取得をして行きましょう。
関連ページ:SEOライティングとは?SEOの基本と書き方のポイント
仕事を獲得しやすい(プロフィールに記載できる)
SEOライティングの資格を取得するとプロフィール欄に記載できるので、仕事を獲得しやすいメリットがあります。
資格のないライターよりも資格のあるライターの方が安心感があり、評価も高くなります。
場合によっては執筆依頼が来ることもあります。特に実績や経験の少ない初心者ライターの方は、資格を身に付けてカバーして行きましょう。
検索エンジンで上位表示するコツやノウハウが身に付く
SEOライティングの資格を取得することで、独学では学べないコツやノウハウが身に付きます。検索エンジンで上位表示をさせるには、いろいろなテクニックがあります。
また、検索エンジンだけでなくユーザーに読みやすい記事のテクニックも教えてくれます。それぞれの資格で様々な技術やテクニックを公開してくれるので、ぜひ学んで行きましょう。
関連ページ:初心者向けSEOライティングのコツ
文章やタイトル・見出し・キーワードの使い方が身に付く
SEOライティングでは、読みやすさを重視する「WEBライティング」に加えてGoogleなどで上位表示しやすい文章を書く必要があります。
順位アップのためには文章や見出し・キーワードの使い方が非常に大切です。このあたりの技術的なことは独学で学ぶのは難しいため、資格を通じて学んで行くのがおすすめです。
検索エンジンで上位表示が取れれば、クライアントも継続して依頼をしたくなるはずなので、文章力やテクニックを学んで行くと良いでしょう。
まとめ:資格を取得して成果の上がるライターを目指そう!
SEOライティングにおすすめの資格・検定を8つ紹介しましたが、どれから習得すれば良いのか迷ってしまいますね。
すべて習得する必要は無いので、まず無料で受験できる「WEBライター検定」から挑戦してみるのも一つの方法かもしれません。
大切なことは、「自分がどのスキルを身につけたいか」です。これを忘れずに、スキルアップに挑んでください。